自己治癒するセラミックス・金属ーその特性と応用
― 募集を終了いたしました。お申込みいただきありがとうございました。―
日時
2022年6月30日(木) 、7月1日(金) 両日共に10:00~17:20
開催方法
オンライン(ZOOMを使用)で開催します。
申込要項をご確認の上、お申込みください。
≫PC、スマートフォン、タブレットでもご受講いただけます。
≫ご受講書類・テキストは、お申込みいただいたご住所宛に事前に郵送いたします。
※オンライン受講についてご不明点やご不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
対象者
企業、研究機関にご所属で、新しい材料の研究開発や機械設計に携わる方。
高機能表面の創製を目指す方。
複合加工などにより、材料の新しい産業領域への展開を目指す企業の方。
・・・メーカー・ユーザー いずれの方も承ります。
定員
15名 先着順にて承ります。
受講料
全日程 1日受講
A 神奈川県外企業 37,000円 22,000円/日
KISTECパートナー及び神奈川県関係割引
B KISTEC パートナー団体会員 29,600円
C 神奈川県内中小企業* 29,600円
D C以外の神奈川県内企業 33,300円
E 神奈川県内在住の個人の方 33,300円
*神奈川県内中小企業とは・・・本社または事業所が神奈川県内にあり、資本金が3億円以下または企業全体の従業員数が300名以下の企業
カリキュラム日程および講義内容
6月30日(木)
講師:中尾 航 教授(横浜国立大学大学院 工学研究院 博士(工学))
時間 | 講義内容 |
10:00-11:30 12:30-14:00 | セラミックス、金属材料の材料強度学 固体材料に外力が加わったときの変形や破壊などの力学的な挙動の取り扱いを、セラミックスおよび金属材料を例に基礎から解説します。 |
14:10-15:40 | 自己治癒セラミックスが実現するイノベーション 構造物や機器に要求される特性がどのようなものであるか、材料の性能はどのようにして実現されてきたか、などの基礎的事項を紹介しつつ、自己治癒性の付与がもたらす可能性と、実用化されることで創出されるイノベーション像について論じます。 |
15:50-17:20 | 総合討論 ①1日目の講義に関し、講師との対話・質疑応答により理解を深めます。 |
7月1日(金)
時間 | 講義内容 | 講師 |
10:00-11:30 | 再使用、再利用特性を有する自己治癒セラミックス 自己治癒セラミックスを非酸化物セラミックスと非酸化物粒子を分散した複合セラミックスに分類し、それぞれのメカニズムを速度論的な観点から解説します。 その上で、自己治癒性を生かした再使用・再利用について言及します。 | 南口 誠 教授 長岡技術科学大学 機械創造工学専攻 博士(工学) |
12:30-14:00 | メンテナンスフリー特性を有する自己治癒セラミックス 自己治癒性を付与したセラミックスは、亀裂が生じるたび、融体により瞬時に埋められ、修復される「メンテナンスフリー特性」を有します。 この機能特性について化学反応の基礎を用いて解説します。 | 中尾 航 教授 横浜国立大学大学院 工学研究院 博士(工学) |
14:10-15:40 | 金属材料の治癒技術の開発 高分子材料やセラミックスでは種々の亀裂治癒技術が開発されていますが、金属材料では、いまだ確立されていません。 本講義では、その理由を示しつつ、開発が進めている高密度電流制御や熱拡散を利用した金属材料の治癒技術を紹介します。 | 細井 厚志 教授 早稲田大学理工学術院 大学院基幹理工学研究科 博士(工学) |
15:50-17:20 | 総合討論 ②2日目の講義に関し、講師との対話・質疑応答により理解を深めます。 | 中尾 航 氏 南口 誠 氏 細井 厚志 氏 |
カリキュラム編成・監修
国立大学法人 横浜国立大学
カリキュラム編成者からのメッセージ
金属か樹脂か、それともセラミックスか―
材料の選択は、機械設計において最も重要な項目の一つです。いま、「自己治癒性」という従来の常識からは信じがたい性能を持つ複合材料の開発に、関心が高まっています。硬さともろさという性質を併せ持つセラミックスは、ごくわずかな亀裂がきっかけで不可逆的な破壊が生じます。
一方、自己治癒性を付与したセラミックスでは、亀裂が生じるたび、融体により瞬時に埋められ、修復されます。この特性により、寿命・信頼性を飛躍的に高めることで、メンテナンスフリー、適用範囲の拡大、新たな価値の創出が期待されます。また、金属でも、やはり自己治癒性の研究が急速に進んでいます。
本講座では、まず、セラミックスと金属、それぞれの自己治癒性の本質を理解するために必要となる、材料強度学とプロセス工学を基礎から学び直し、近年解明されてきた自己治癒の機能発現原理を概説します。その上で、この特性を使いこなすための適用方法に言及するとともに、先端技術の詳細や展望について紹介します。
材料が「自発的」に損傷を復元する。この新しい特性を設計思想に取り込むことで、ベストミックスの可能性は一気に広がります。本講座がきっかけとなり、自己治癒材料の活用が、ものづくりに非連続的な革新をもたらすことを期待しています。
主催
地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)
後援・協賛(一部申請中)
(公社)日本金属学会、(公社)日本材料学会、(一社)日本トライボロジー学会、(公社)日本ガスタービン学会、
(一社)日本機械学会、(一社)日本計算工学会、(公社)日本表面真空学会、(一社)日本複合材料学会、
(一社)日本建築学会、日本ばね学会、川崎商工会議所、(一社)軽金属学会、(公社)自動車技術会、
(公社)日本セラミックス協会、(一社)ターボ機械協会、(一社)日本鋼構造協会、日本建築仕上学会、
(一社)日本ファインセラミックス協会、耐火物技術協会、(一社)日本熱処理技術協会、(株)ケイエスピー
人材育成部 教育研修課 教育研修グループ
TEL:044-819-2033
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