令和5年度 品質管理講習会(基礎課程)
この品質管理講習会は、品質管理が日本に導入されて間もない、昭和26年に始まった70年以上の歴史のある講習会です。講師陣にはQCの分野で活躍されている大学等の教授クラスの方が揃っています。受講者からは終了時のアンケートで約8割の方から、満足、仕事に役立つ、後輩に推薦できるとの高い評価を得ています。高度な品質管理手法を学んだ修了生は各企業で製品の品質向上のために活躍されています。皆様のお申し込みをお待ちしています。なお、今年度から各講座の終了後に、講義内容の録画の配信期間を設けますので、復習のため、あるいは業務の都合上、受講できなかった講義をご視聴いただけます。
品質管理講習会(基礎課程)
著名な講師陣。参加しやすい受講料。
令和5年6月7日(水)~9月21日(木)全15日間 10:00~16:00ー募集終了ー
内容
- 会 場 オンライン(Zoom)
- 受 講 料 35,000円(税込、テキスト代別)
※テキスト代は5,000円程度を予定しております - 申込締切日 令和5年5月16日(火)※延長しました
- 定 員 100名(先着順)
- 動 画 配 信 講座終了後、10日間の講義内容の動画配信期間を設けます
- 受講レベル QC検定3級に相当する講義内容です
- 受 講 日 数 全15日(第34回神奈川県品質管理セミナー含む)
- 受 講 時 間 10:00~16:00(昼休み:12:00~13:00、7月27日および8月3日:12:30~13:30)
- 派遣責任者 派遣責任者の方は6月7日に開催する第1回の講座を無料聴講できます
こんな方におすすめ
- 企業の品質管理や技術開発等に従事されている方
- 品質管理の基礎を徹底的に学びたい方
この講習会の受講で身に付くこと
- QC七つ道具等の手法
- 未然防止の考え方と手法(FMEA,FTA,ETA)
- 品質管理検定3級レベルの知識
カリキュラム
開催日 | 科目 | 講義項目および概要 | 講師 |
6/7(水) | 品質管理概論 |
品質管理とは - – 日本的品質管理のポイント – – 顧客と社会へ貢献し、皆様の組織が発展し幸せなで満足な日々を送れるよう、日本が産んだ“日本的品質管理”のポイントを紹介します。顧客と社会のニーズを掴み、これを達成するためのモノづくり・コトづくりの基本的な考え方と方法を日本的品質管理の視点からご紹介します。 |
電気通信大学 名誉教授 鈴木和幸 |
QC七つ道具と科学的問題解決法 問題のない組織はありません。個人も同様です。問題があること自体が問題ではなくこれに気がつかない、気付いても放っておく、隠すことが一番悪い。この問題を如何に科学的に解決するか、QC七つ道具とともに、問題解決の基本と手法をご紹介します。なお、本コースの修了により品質管理検定3級(職場において発生する問題をQC 七つ道具などの手法を活用して解決できる知識レベル)を目指します。 |
|||
6/13(火) | QC七つ道具① |
問題解決法 問題解決の考え方、科学的な思考に基づく改善ステップを説明します。特に問題→目標と現状の乖離[GAP]の攻め方・課題→現状からあるべき姿へ改善する方法について解説する、改善のステップと基本的な考え方について解説する単元です。 |
松本生産管理研究所 松本修二 |
QC七つ道具(チェックシート、グラフ、パレート図、特性要因図) 問題解決のステップで有効な七つ道具の内、チェックリスト・パレート分析・特性要因図・グラフの描き方見方を解説します。 |
|||
6/22(木) | QC七つ道具② |
ヒストグラム(正規分布)、層別、散布図・相関 データにはばらつきがあります。ヒストグラムからは、そのデータがどのようにばらついているか、分布の形、ばらつきの中心、ばらつきの大きさ、規格と比較した情報を得ることができます。層別は分けることであり、分けて違いがあれば、その違いが問題解決の手掛かりになります。散布図は2つのデータに関係があるかどうかを知る道具で、例えば原因と結果に関係のあることがわかれば、原因に対してアクションをとることができます。 |
電気通信大学 教授 横川慎二 |
6/29(木) | 検定と推定 |
統計量の分布と検定・推定の考え方 データに基づき現状を正しく捉え、母集団を考えることの大切さを理解します。仮の要因が目的とする特性値に影響を与えているか否かを科学的に見極める方法を学びます。また、前講で学ばれたバラツキがなぜ正規分布となるか、そして正規分布と標準の遵守との関連を理解します。 |
電気通信大学 教授 横川慎二 |
7/5(水) | 未然防止 |
予測に基づく未然防止/FMEA・FTA・ETA 生じたことへの批判は誰でもできます。重要なことは、重大なトラブルをいかに未然防止するかです。未然防止の第一歩は予測にあります。予測できなければ防げません。この視点から未然防止の考え方と手法(FMEA, FTA,ETA)をできるだけ平易に紹介します。 |
電気通信大学 名誉教授 鈴木和幸 |
7/13(木) |
工程の管理① |
工程管理の考え方、管理図の基礎 工程管理の考え方ついて、管理のサイクル、製造工程の管理、工程の管理標準、現場管理の運営についての基本的な内容を学び、管理図の基礎について理解します。また,管理の手順・PDCAの回し方や、工程管理の目的とその要因の管理についての理解を深めます.さらに,QC工程図や5S活動等に基づいた現場の工程改善の活動についても学習します。 |
早稲田大学 教授 中島健一 |
7/20(木) |
工程の管理② |
管理図の作り方・見方・使い方及び改善の実践 計量値管理図であるXbar-R管理図を中心として、管理図における統計的な背景や,その作り方・見方・使い方についての解説を行い,講義の時間内演習を通じてその基礎的内容や,管理図において異常が見つかった場合の工程の改善アプローチ等についての知識を身につけます。さらに,各種計量値管理図や計数値管理図を活用した工程の改善等に関しても学習します。 |
早稲田大学 教授 中島健一 |
7/27(木) | 工程の管理③ |
工程解析及び改善の実践 これまで学習した各手法を、工程の解析・改善に活用するうえでの注意事項を、各手法の活用上の「べからず集」の形で勉強することによって、各手法の解析・改善の実践上の陥りやすい間違いについての知識を得ます。また、これまで学習した手法や考え方について学習内容を復習することにより、QC検定及び演習としての試験にそなえるためのこれまでの学習内容の整理を行います。 |
東海大学 名誉教授 綾野克俊 |
演習 |
試験①と解説 これまでに学習した内容全体について、各科目での学習内容についてのQC検定での出題形式に準じた出題形式による試験を受け、当日試験終了後に答え合せをすることにより、各科目についての理解度を確認し、理解不十分な点を明確にすることができ、QC検定受験の予行演習とすることができます。なお、試験の成績は、基礎コースの修了基準に入っていますので注意してください。 |
||
8/3(木) | QC活動の実践① |
工程解析の事例研究 本コースの座学で勉強してきた、問題解決・工程管理・手法を使った企業での工程問題の実施例を解説し、手法の使い方、工程管理・改善・問題解決の実際を理解していただく単元です。初めに工程の改善についての基本的な知識を解説し、3つの事例を紹介します。突発故障の例・慢性不良問題解決の例・工程管理と改善の例について紹介します。 |
松本生産管理研究所 松本修二 |
QCサークル推進と改善例 QCサークル神奈川地区の活動や模範的なQCサークル改善事例を紹介します。 |
プレス工業(株) 荒谷裕之 |
||
8/10(木) | QC活動の実践② |
サンプリングと検査、品質保証とその事例研究 抜取検査を題材にして、母集団からの一部のサンプルで、母集団を判定することを理解いただきます。これまでの講義は計量値が主でしたので、計数値を取り上げます。検定でのαに加え、抜取検査ではβも考えます。第二種の誤りβも考えることが重要です。JISで制定されている規格のうち代表的なものを紹介します。また、品質保証について,検査も含めて、その考え方と実行内容について解説します。 |
元東京理科大学 講師 加藤洋一 |
8/17(木) | 標準化 |
JISマーク表示制度 社内標準化 受講者の皆さんは‟演習を通して、わかりやすく、楽に、マスターできます! 最近、品質や安全に関する事故が多発し、それらの多くは人のミスによるものと考えられています。お客様は事故の発生したものを“買わない時代”で、今、企業に求められるものは『安心・安全の確保」です。「標準化」の講義では“安心・安全の確保”をねらいに、品質保証の代表的なしくみ「JISマーク表示制度」と「社内標準化」を学習します。特に、「JISマーク表示制度」では“JISマーク品の品質管理体制、「社内標準化」では演習「作業標準の作成」で、役に立つ実作業のポイントが習得できます。 |
(一財)日本規格協会 講師 三城侑三 |
8/24(木) | 新QC七つ道具 |
新QC七つ道具(N7) 言語データを使って新QC七つ道具(N7)について解説します。考えるときの道具として、新QC七つ道具について実際に活用していただく第一歩を理解いただきます。 |
元東京理科大学 講師 加藤洋一 |
総合復習 |
QC検定3級レベル問題を用いた総合復習 これまで講義のまとめとして、QC検定3級を題材に、理解を確認していただきます。後から学んだことで,その前に理解したことについての、より深い疑問などもあると思います。再確認も含めて総合復習します。 |
||
8/31(木) | 総合演習 |
試験②と解説 修了テストです。テスト範囲は基礎課程全体になりますが、統計的方法を中心に重要な点についての理解度を知ることができます。解説では各問題の解説を通じて、特に間違いやすい点、実際に間違いの多かった点についての復習ができます。 |
電気通信大学 名誉教授 鈴木和幸 |
9/7(木) | 第34回神奈川県品質管理セミナー | ||
9/21(木) | まとめ |
まとめ、質疑応答及び修了式 受講生がこのコースで学んだ知識を持ち帰って自社で役立たせるためには、自社の現状の問題点を明らかにして問題解決の進め方,品質管理手法および推進方法を実践することが重要です。最終回では、全体のまとめとともに、学んだ知識を身の回りの問題に適用して管理・改善に役立たせるために、学んだことに対する疑問点を提出してもらい、それに答える形で質疑応答を行います。 |
電気通信大学 名誉教授 鈴木和幸 |
※講師の都合により日程が変更になる場合があります
受講料支払い方法
原則、5/10以降に請求書を郵送いたします。 請求書に記載されている指定の口座に、開講日までにお振り込みください。 開講日までのお振り込みが難しい場合は、事務局までご連絡ください。
キャンセルについて
原則、キャンセルはお受けいたしかねます。 やむを得ない事情によりキャンセルをご希望される場合は、 令和5年5月9日(火)までに事務局にご連絡ください。
リーフレット
確認事項<重要>
次の事項をご確認・ご了承の上、お申込ください。
- オンライン講座に関する規約をご承認いただいた上で、お申込をお願いいたします。尚、受講は1回の申込につき1名に限ります。
- 申込フォームでは一度で1名の申込しかできません。複数名お申込を希望される場合は、お手数ですが、都度、申込フォームのご入力をお願いいたします。
- Zoomを利用できる環境をご用意ください。
- PCまたはスマホ・タブレット、インターネット回線(有線LAN 接続推奨)、機器に接続可能なスピーカー・マイク・カメラ(機器内蔵の場合は不要)など。
- Zoomアプリをインストールした上でご受講いただくことを推奨しております。またZoomアプリからご参加される方は、アプリを最新版にアップデートの上ご参加ください。
- ブラウザからご参加される方は、推奨ブラウザのご使用にご協力ください。
- 受講の際、講師から指名され発表・回答する場合があるため、回答・発表できる環境での受講(web、受講場所)が必要です。
- 講義は録画され、一定期間、受講生および講師の方が視聴できます。また、講義内で発言・発表された受講者の氏名や受講者画像も受講生および講師内で公開・共有されます。このため、受講にあたり受講内容の録画および一定期間の氏名・受講者画像の公開に了承して頂く必要があります。(※Zoomの録画では、発言された方の画像や参加者名が記録されます)。
- 派遣責任者がいらっしゃる場合は、申込フォームに記載をお願いします。また、派遣責任者が初回講座の視聴をご希望の場合、事務局までご連絡ください。
- 申込締切後、受講決定者には受講料請求書等の必要書類を郵送、Zoomログイン情報等(案内メール)をお送りいたします。また、受講日前日までにテキスト・講義資料をお送りします。
- 許可なく講義内容の一部、およびすべてを複製、転載または撮影、配布、印刷など、第三者の利用に供することを禁止します。
- やむを得ない事情により、日程・内容等の変更や中止をする場合があります。
お問合せ
(地独)神奈川県立産業技術総合研究所 人材育成部 教育研修課 産業人材研修グループ TEL 046-236-1500 Eーmail sm-hinkan★kistec.jp ※★を@に変換してください。