下水疫学のイノベーションと社会実装課題
令和5年度の募集は終了いたしました。
会場
かながわサイエンスパーク内講義室(川崎市高津区坂戸3-2-1)
Map・アクセス詳細はこちら
- JR南武線「武蔵溝ノ口」・東急田園都市線「溝の口」下車 シャトルバス 5 分
- JR 新横浜駅より東急バス(有料)直行「溝の口駅」行き30 分 「高津中学校入口」下車徒歩3分 東急バスのアクセスはこちら
※感染症対策を実施の上で開催いたします。 感染症対策の詳細はこちら
定員および対象
18名 先着順にて承ります。
★このような方にお勧めします。
企業、研究機関に所属し、以下の技術や事業の開発に携わる方。
●上下水道の設計・計画、維持管理等に携わる方
●水質検査に携わる方
●衛生学、疫学研究に携わる方
●医療関係の事業に携わる方
●製薬・ヘルスケア事業に携わる方
●シーケンサー、PCR 等、ゲノム解析技術の研究開発に携わる方
●超小型センサーやバイオチップなどの開発に携わる方
●エレクトロニクスデバイスの設計、開発、製造、実装などに携わる方
●検査・化学分析等の業務に携わる方
●スマートシティの推進等、都市開発に携わる方
カリキュラム編成者
北島 正章氏
北海道大学 大学院工学研究院 環境工学部門
准教授
プロフィール
2006年、東京大学工学部都市工学科卒業。2011年、同大学大学院都市工学専攻博士課程修了、博士(工学)。同年、日本学術振興会海外特別研究員(アリゾナ大学)。2013年、Singapore-MIT Alliance for Research and Technology(シンガポール)博士研究員。2016年より現所属・助教、2021年より現職。専門は環境ウイルス学、都市環境工学。日本学術振興会育志賞、東京大学総長賞、日本水環境学会会長特別賞、北海道大学教育研究総長表彰など、受賞多数。
第6回日本医療研究開発大賞 「健康・医療戦略担当大臣賞」ご受賞おめでとうございます(2023年8月24日)
本講座のねらい
下水疫学は下水中の病原体等を分析することにより、各種の疾病の発生・流行を把握する疫学調査手法です。コロナ禍において国内外で急速に浸透し、感染状況の早期把握に貢献しました。afterコロナにおいても、継続した定点調査により新規変異株の早期発見が期待できます。またウイルスに限らず新たな病原微生物が出現した際にも迅速な測定体制を構築することが可能であり、下水インフラに「感染症の監視」という新たな価値を付加する下水疫学の重要性は今後増すと考えられます。
下水疫学は下水道インフラを活用しながら、高感度ウイルス検出技術、マイクロ流体工学、AIによる予測などを駆使する融合分野の上に成り立っています。新たな社会インフラとして、スマートシティに組み込もうとする動きもあります。本講座は、今後市場拡大が予想され、様々な業界からの新規参入が見込まれる下水疫学について経済的評価から最先端技術まで総合的な知識を得られる機会といたします。
カリキュラム日程および講義内容
方法論編 2023年9月7日(木)
10:00~12:00
下水疫学の総論
北海道大学 大学院工学研究院 環境工学部門
准教授 北島 正章 氏
13:00~14:30
医療経済学・下水疫学の経済評価
早稲田大学 人間科学学術院 健康福祉学科 教授
神奈川県立保健福祉大学 ヘルスイノベーション研究科 教授(兼任)
ユウ ヘイキョウ(Yoo Byung-Kwang)氏
14:45~16:15
下水ウイルス情報発信システムの構築とAI による感染動向予測
東北大学 大学院工学研究科 土木工学専攻
教授 佐野 大輔 氏
16:30~17:00
質疑応答・ディスカッション
講師全員
応用技術編 2023年9月8日(金)
9:30~11:00
下水中ウイルス検出技術の高度化
山梨大学 大学院総合研究部附属
国際流域環境研究センター
教授 原本 英司 氏
11:10~12:10
次世代シーケンス技術を用いた下水中ウイルスのゲノム解析
大阪大学 微生物病研究所
感染症メタゲノム研究分野
講師 元岡 大祐 氏
13:00~14:00
企業における技術開発と下水疫学調査の事業化
株式会社AdvanSentinel 研究開発部
部長 岩本 遼 氏
14:00~14:30
質疑応答・ディスカッション
講師全員
お問い合わせ
人材育成部 教育研修課 教育研修グループ
TEL:044-819-2033
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