微小部蛍光X線分析装置(XRF)

金属材料を主体にどのような元素で構成されているか分析することができます。

 蛍光X線(XRF)分析装置は、試料にX線を照射し発生する蛍光X線を測定することで元素の確認(定性)や、検出された各元素のピーク強度を理論計算(FP法)することで大まかな含有量(半定量)を得ることができる装置です。
 金属,半導体,有機物及びセラミックスとあらゆる固体に対応でき、元素情報を得るための入り口的な装置として、中小企業から大企業の多種多様なニーズに対応できる装置です。

装置

微小部蛍光X線分析装置(XRF)

微小部蛍光X線分析装置(XRF)

特徴

♦ 大きい試料も非破壊で測定
♦ 微小からバルクまでの分析領域
♦ 広範囲の高速マッピング

メーカー

SIIナノテクノロジー

型式

SEA6000VX HSFinder

仕様

X線源空冷式小型X線管球(Wターゲット)、コリメータ方式
X線照射向き上面照射
分析領域200μm,500μm,1.2mm,3mm
分析元素Mg~U (Heパージ使用時 Na~U)
マッピング面積250×200mm

分析事例(クリックで各分析事例に移動します)

メモリー基板のマッピング分析

面分析により各元素の分布を確認することができます。

メモリー基板の面分析
大きな試料にも対応可能です(最大250×200mm)

試料像
試料像
マッピング重ね合わせ
マッピング重ね合わせ
赤(Cu), 緑(Ag), 青(Pb)

金属製品の素材確認

XRFの定性分析により、金属製品の材質を確認することができます。

金属製品の素材確認
ステンレスと思われる金属製品があり、これがSUS304であるか、SUS316であるか確認したいという相談が持ち込まれた

試料像
図1 試料像
(中央の1.2mm角の範囲にX線を照射して測定)
定性分析結果
図2 定性分析結果
モリブデン(Mo)が検出されていることから、SUS316に近い鋼種と推察された。