特定悪臭物質22種をはじめ各種臭気成分の分解試験やGC/MS等による分解生成物の確認
本法により、光触媒の分解試験をさまざまな臭気成分に対して実施することが可能です。
各種臭気成分に対して試験を実施することで、材料や製品の分解性能におけるガス種の選択性や優位性などの有益な情報を得ることができます。
化合物によって、除去率が大きく違うことがわかる。この理由として、光触媒表面への化合物の吸着特性の違いがあげられる。つまり、比較的吸着しやすいメチルエチルケトンなどは除去率が高いが、吸着しにくいノルマルヘキサンの除去率は低いと考えられる。また、イソプロピルアルコールのように、除去率が高くても、最終分解生成物であるCO2まで分解が進まない化合物もあった。これも、分解生成物の光触媒表面への吸着特性の影響が考えられた。実際の空気清浄機等の設計方針を立てるうえで、どんな臭気成分をターゲットとし、どのレベルまで分解するか、目標設定が重要であることを示唆している。