2021年3月5日
化学反応評価装置
概要
化学物質の反応や分解にともなって発生する熱量や温度を測定する装置です。カルベ型熱量計(C80)と断熱熱量計(ARC)で構成され、一般的な示差走査熱量計(DSC)では測定が困難な微小熱量の測定や断熱条件下での測定を行うことが可能です。
【用途】
・化学物質の熱安定性の評価
・化学反応にともなう反応熱量測定
・断熱反応測定による反応暴走時の上昇温度、圧力の測定
・反応工程の危険性評価と安全対策の検討
・化学品の貯蔵,輸送時の管理温度の設定
【特徴】
カルベ型熱量計は化学物質の反応によって発生する熱量を測定します。試料容器が通常の熱分析装置に比べて大きいため,混合試料の測定が可能です。試料容器も密封容器や混合容器,圧力測定容器などがあります。また,微小熱量を測定できるため,長期間の熱的安定性の評価や浸漬熱量測定などにも利用されています。
断熱型熱量計では化学物質が反応によって生じた熱が系内に蓄積するため,指数関数的に反応が進行します。その時の温度上昇と圧力上昇を測定することで反応が暴走した時の危険性を評価します。さらにこの結果を用いて,取り扱い温度条件の設定などにも利用されています。
機器情報
メーカー名 | SETARAM社、THT社 |
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型番 | C80、ARC |
導入年度 | 2020 |
ご利用方法
委託受託(KISTEC事業名:技術開発受託)で利用できます。