2022年7月15日
熱分析システム
概要
<示差走査熱量計DSC600>
試料の温度変化に伴う熱の流出入(熱流束)を測定する装置です。試料に融解や結晶化といった転移が起こると熱エネルギーの吸収や放出が起こるため、転移温度や熱量などの情報が得られます。
【用途・特徴】
主に高分子材料の融解・結晶化転移温度やガラス転移温度の測定、熱硬化性樹脂の硬化反応挙動などの測定に用います。電気冷却オプションおよび液体窒素冷却オプションを備えており、幅広い温度域の測定が可能です。また、様々な試料の比熱容量の測定も可能です。
<示差熱熱重量測定装置STA300>
試料の温度変化に伴う試料重量の変化(TG)と基準物質との温度差(DTA)を同時に測定する装置です。DTAからDSCへの変換機能も有しており、DSC600では対応できない高い温度域でのDSC測定にも対応しています。
【用途・特徴】
TGとDTAの情報が同時に得られるため、有機材料や無機材料など様々な試料の分解・蒸発挙動の測定や、分解開始温度、空気中での酸化開始温度、融解・結晶化温度の測定など幅広い用途に用います。TGベースラインのドリフト量が小さいため、1mg程度の少量の試料でも比較的精度よく測定可能です。
機器情報
メーカー名 | 株式会社日立ハイテクサイエンス |
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型番 | DSC600/STA300 |
仕様 | 測定温度範囲:DSC600:-150~500℃; STA300:室温~1350℃ プログラム速度:0.01 ~ 100℃ /min(DSC600、STA300共通) |
導入年度 | 2021 |
ご利用方法
依頼試験(KISTEC事業名:試験計測)、委託受託(KISTEC事業名:技術開発受託)で利用できます。