2023年4月21日
ガスクロマトグラフ質量分析装置
概要
ガスクロマトグラフ質量分析装置(Gas Chromatograph Mass Spectrometer:GCMS)は、ガスクロマトグラフ(GC)と質量分析計(MS)が一体化した装置です。試料中に含まれる複数の有機化合物成分をGCで単一成分に分離し、その成分の質量スペクトルをMSで取得することにより、成分の構成(定性)、各成分の量(定量)を調べることができます。測定対象は揮発可能な有機化合物になります。
この装置には液体試料用のオートサンプラーやサーマルディソープション(TD)、ヘッドスペース(HS)、固相マイクロ抽出(SPME)といった前処理装置が付属しています。
【用途・分野等】
化学工業品、輸送機器、精密機器、ゴム製品等、あらゆる製品、材料に有機化合物は使用されています。それら有機化合物成分の定性分析(質量スペクトルによる未知成分の推定)および定量分析(有機化合物の微量分析)に用いることができます。
分析例:
○製品中に含まれる揮発性有機化合物成分の定性・定量分析
○製品を加熱した時のアウトガスや残留溶媒の分析
○正常品と異常品に含まれる有機化合物の成分比較
機器情報
メーカー名 | 株式会社島津製作所 |
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型番 | GCMS-QP2020 NX, AOC-6000Plus, TD-30R, HS-20NX |
仕様 | オートサンプラー/ヘッドスペースサンプラー(設定温度(40~180℃))/サーマルデソープションシステム/カラムオーブン最高使用温度350℃/検出器:質量分析計(MS)(四重極)/イオン化:EI |
導入年度 | 2022 |
ご利用方法
依頼試験(KISTEC事業名:試験計測)、委託受託(KISTEC事業名:技術開発受託)で利用できます。