高性能電気化学測定システムによる異種金属接触腐食電流の測定事例

化学技術部
海老名
  • 燃料電池・二次電池評価
  • 燃料電池
  • #電気化学試験

異種金属接触腐食とは、異種の金属が互いに接触している状態で食塩水などのような電解質溶液に浸されていると、一方の金属の腐食が促進される現象を言います。実際に2種の金属を電解質溶液に浸し,同時に2種の金属を電流計を介して接触させた実験を行うと、電流の向き(プラスマイナス)からどちらの金属が異種金属接触腐食を受けているのかが分かります。そのような実験を再現するために、高性能電気化学測定システムを用いて、銅とアルミニウムを組み合わせた場合の異種金属接触電流の測定を行いました。

高性能電気化学測定システム
写真1 高性能電気化学測定システム
電気化学セル
写真2 専用電気化学セルに銅とアルミニウムを装着して異種金属接触電流を測定
異種金属接触腐食測定結果
図1 異種金属接触電流測定結果

図1よりアルミニウム電極においてプラスの電流が流れていたことから、アルミニウムが異種金属接触腐食を受けていることが分かりました。

ご利用を希望される方へ

このページのご紹介内容は、依頼試験委託開発でご利用いただけます。

使用機器

高性能電気化学測定システム(ポテンショガルバノスタット/FRA)

料金

NO. 項目 単位 料金
E3223 異種金属接触腐食電流測定(1) 1試料につき4時間まで 14,410
E3224 異種金属接触腐食電流測定(2) 1時間増 1時間増すごとに 220円
E3280 試料調製(1) (比較的容易) E3211, E3212, E3221, E3222, E3223, E3224, E3261, E3262, E3270, E3275に適用 3,300
E3290 試料調製(2) (比較的複雑) E3211, E3212, E3221, E3222, E3223, E3224, E3261, E3262, E3270, E3275に適用 6,710