リチウムイオン電池の作製と評価

化学技術部
海老名
  • 燃料電池・二次電池評価
  • 二次電池
  • #性能評価
  • #試作加工
  • #電気化学試験

リチウムイオン電池は高エネルギー密度の蓄電デバイスとして、スマートフォン等の電子機器で使用される小型のものから、電気自動車に搭載されるような大型のものまで幅広く使われています。KISTECでは、主にリチウムイオン電池の材料評価に関する技術支援を行っております。

正極活物質に三元系正極活物質(NMC)、負極活物質にグラファイトを用いて電極を作製し、その電極を使用してリチウムイオン電池を作製しました。

<電極の作製>
活物質、導電助剤(アセチレンブラック)、バインダー(ポリフッ化ビニリデン)を自転公転ミキサーで混練し、スラリーを調整しました。得られたスラリーを集電体箔に塗工し、乾燥した後に、ロールプレス機でプレスを行い、電極シートとしました。

正極シート
写真 正極シート
負極シート
写真 負極シート

<セルの作製>
作製した三元系正極とグラファイト負極、ポリオレフィン系セパレータ、電解液に1M LiPF6 EC/DEC = 1/1vol% を用いて2032型コインセルを作製しました。作業はアルゴン雰囲気グローブボックスの中で行いました。

コインセル
写真 コインセル

<充放電試験>
作製したコインセルはグローブボックスから取り出し、室温にて充放電試験を行い、問題なく動作することを確認しました。

充放電曲線
図 充放電曲線

これは正極・負極を組み合わせたフルセルでの結果になりますが、正極または負極のみに着目して対極にリチウム金属を用いた(ハーフセル)評価を行うことも可能です。

ご利用を希望される方へ

このページのご紹介内容は、依頼試験委託開発でご利用いただけます。

料金

NO. 項目 単位 料金
E3261 電池充放電試験(1) 1試料につき6時間まで 23,760
E3262 電池充放電試験(2) 6時間増 6時間増すごとに  10,780
E3263 電極の熱ロールプレス処理 1試料1時間につき  4,070

ご利用方法

依頼試験(KISTEC事業名:試験計測)、委託受託(KISTEC事業名:技術開発受託)で利用できます。