2023年5月12日
5軸制御マシニングセンタによるテーブル・椅子(模型)の試作
テーブル・椅子(模型)の特徴
情報・生産技術部加工評価グループでは、トポロジー最適化を用いて設計したテーブルと椅子の模型を、
アルミニウム合金の削り出しで製作しました。
トポロジー最適化を用いて設計したテーブルと椅子のモデルには、上からでは工具が入り込めない
アンダーカット部が多数ありました。
3軸制御マシニングセンタでは1つの方向からの加工しかできないため、このテーブルと椅子を加工するには何度も材料の向きを変えて固定し直す必要があり、事実上加工不可能でした。
5軸制御マシニングセンタの特徴的な加工方法
5軸制御マシニングセンタには、2つの特徴的な加工方法があります。
1. 割り出し5軸加工
工作物を任意の角度に傾斜保持し、3軸加工を行います。一度の固定で複数の面を加工することができるため、
段取り替えを省略することができ、加工能率を向上させることができます。
2. 同時5軸加工
5軸を同時に制御することで3軸加工では不可能な複雑な形状を加工することができます。
テーブル・椅子の加工
上記2つの加工方法を駆使して一度の固定で底面以外の部位を加工するNCプログラムを作成し、
5軸制御マシニングセンタ(OKK製 VC-X350)でテーブルと椅子の加工をおこないました。
ご利用を希望される方へ
このページのご紹介内容は、依頼試験、委託開発でご利用いただけます。
使用機器
料金
NO. | 項目 | 単位 | 料金 |
---|---|---|---|
E0495 | 5軸制御マシニングセンタによる加工 | 1時間当たり | 7,590 |
ご利用方法
依頼試験(KISTEC事業名:試験計測)、委託受託(KISTEC事業名:技術開発受託)で利用できます。
今回の5軸制御マシニングセンタによるテーブル・椅子(模型)の試作の事例については、
以下のようなお悩み・課題の解決にご活用ください。
・複雑形状部品の試作
・試験用治具の製作 例)引張試験、圧縮試験用の特殊治具