2023年5月12日
機械部品等の表面粗さ測定・表面形状測定
表面粗さ測定・表面形状測定でわかること
表面粗さ・表面形状測定機(図1)とは、対象物の表面を触針でなぞり、表面の凸凹(粗さ)を評価・測定する装置です。
形状データ(断面曲線)に各種のフィルターをかけることで粗さ曲線に変換し数値として出力します。一般的に、図面指示でよく使われているRa評価以外に、目的の機能に沿った表面性能(光沢、摩擦、摩耗、気密、接着等)に関する評価(表1)が行えます。
機能 | 評価パラメータ例 |
---|---|
外観光沢 | Ra、Rc、Rsm、FFT解析 |
摩擦力 | Rz、Rc、Rp、RΔq |
摩耗 | Rpk、Rk、Rvk、負荷曲線 |
気密度 | Rp、Rk、Wz、Wsm |
接着性 | Rsm、Rc、RΔq、Rpk |
疲労破壊強さ | Rv、Rvk、Pt |
騒音振動 | Rp、Rsm、Pt、FFT解析 |
肌ざわり | Rp、RΔq、Rsm、FFT解析 |
形状データからは、寸法測定や幾何公差の評価も可能です。三次元座標測定機の接触子では接触できない、ネジ谷底や微小な角R等の測定に利用できます。
本測定機では「3種類の検出器」を選択できます
1. 粗さ測定用検出器
おもにnm~μmの範囲で、形状データを検出し、各種フィルターをけかることで、表面粗さに関する各種評価を行います。また、断面曲線から、段差量や摩耗量の測定にも利用できます。
2. 表面形状測定用検出器
おもにμm~mmの範囲で、形状データを検出し、寸法測定や幾何公差の評価を行います。下方向に加え、上方向にも測定できるため、内径や外径、厚みも測定が可能です。
3. ハイブリッド検出器
1.と2.の機能を有する検出機です。おもにnm~mmの範囲で、粗さ測定と寸法測定を同時に行うことが可能です。
本測定機による測定事例
粗さ測定例
表面形状測定例
ご利用を希望される方へ
このページのご紹介内容は、依頼試験、無料技術相談、委託開発でご利用いただけます。
※E0245、E0255は試験計測料金、E7830は機器使用(お客様ご自身でご利用)料金です。詳細はお問い合わせください。
使用機器
料金
NO. | 項目 | 単位 | 料金 |
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E0245 | 表面粗さ測定 | 1試料1ヶ所につき | 1,430 |
E0255 | 表面形状測定 | 1試料1ヶ所につき | 1,870 |
E7830 | 表面形状測定装置 | 東京精密 サーフコムNEX241 SD2-13 | 1,980円 |
ご利用方法
依頼試験(KISTEC事業名:試験計測)、委託受託(KISTEC事業名:技術開発受託)、機器使用で利用できます。