2023年10月13日
ワイヤ放電加工機を使用した加工事例紹介
ワイヤ放電加工とは?
ワイヤ放電加工とは、金属など電気を通すものを非接触で精密に切削する加工方法です。特に、微細な部品や複雑な形状を作ることができます。電極ワイヤを使用して材料との間に電気放電を発生させ、微細なスパークによって材料を削り取ります。これにより、高精度で滑らかな仕上げの加工ができます。ワイヤ放電加工機は、高品質な部品加工に広く使用されています。
当所では、主に材料試験の前処理として、通常の機械加工が困難な材質や複雑形状の部材を加工するために用いています。
メーカー名:三菱電機株式会社
型番:FA20SM-Advance
仕様:ワイヤ径:φ0.2mm、加工範囲:500×350×295mm
加工事例1
JIS Z 2241引張り試験体の加工。持ち込まれた材料から、引張試験用の試験体を製作することができます。
素材:SS400 厚み:2mm
加工時間:約50分
加工事例2
製品の切断。導電性の材料であれば、切断することが可能です。切削抵抗や熱がほとんどかからないため、変形することなく薄く切り出すことも可能です。
素材:鉄鋼
加工時間:約10分 (スライス:20分)
加工事例3
CNC制御により微細な加工も可能です。一筆書き形状の方が得意(容易)であるため、図形の設計には工夫が必要です。
素材:SS400 厚み:25mm
加工時間:約120分
ご利用を希望される方へ
このページのご紹介内容は、依頼試験、委託開発でご利用いただけます。
使用機器
料金
NO. | 項目 | 単位 | 料金 |
---|---|---|---|
E4620 | ワイヤ放電加工 | 1時間当たり | 4,290 |
ご利用方法
依頼試験(KISTEC事業名:試験計測)、委託受託(KISTEC事業名:技術開発受託)で利用できます。