ABS樹脂表面の液状付着物の分析

川﨑技術支援部
溝の口
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FT-IRの定性分析により、表面に付着する液体の成分を確認することができます。

ABS樹脂製の部品にクラックが発生した。
クラック部分に油状の付着物があり、 これがトラブル発生時に近くで使用していたベアリングのグリスであるかを確認した。

使用機器

  1. フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)
  2. 顕微赤外ユニット
試料像
図1 試料像

分析結果

付着物とベアリングに使用されているグリスの赤外吸収スペクトルはかなり似た結果が得られた。
付着物にはグリスの金属石けんに由来する吸収ピーク(1600cm-1付近)が無い事から、基油(ベースオイル)のみが移行したと推察される。

付着物とグリスのスペクトル比較

使用機器

フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)

料金

NO. 項目 単位 料金
K5050 フーリエ変換赤外分光分析(FT-IR)  簡易な測定 1試料1条件につき 10,230
K5055 フーリエ変換赤外分光分析(FT-IR) 1試料1条件につき 20,350

ご利用方法

依頼試験(KISTEC事業名:試験計測)で利用できます。