LED殺菌灯として販売されている光源のスペクトル測定

川﨑技術支援部
溝の口
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分光放射照度計を使用すると光のスペクトルを測定することができます。
現在、コロナウィルス感染症の影響により、いろいろなところで殺菌灯が販売されています。
その中にLEDを使用した殺菌灯が3000円くらいで販売されていたので、購入してスペクトルを測定してみました。

使用機器

分光放射照度計 相馬光学  S-2431 Model-II

LED殺菌灯(と記載されている商品)を点灯させた状態
LED殺菌灯(と記載されている商品)を点灯させた状態

たくさんのLEDがついていて、とても眩しく光っています。
でも、紫外線は見えないはずですよね?

測定結果

LED殺菌灯(と記載されている商品)のスペクトル測定結果
LED殺菌灯(と記載されている商品)のスペクトル測定結果

400nm付近にピークがあります。

測定結果のX軸を拡大
測定結果のX軸を拡大

X軸を拡大してみると401.5nmにピークがあり、殆どの光が可視域であることが判りました。

400nm以下の波長を持つ光を紫外線と呼ぶので、紫外線が含まれてはいるのですが殺菌効果があるとは思えません。
あまり安価なものは考えた方が良いみたいです。


ご利用を希望される方へ

このページのご紹介内容は、依頼試験でご利用いただけます。

今回のようなスペクトル測定を実施した場合は、下記料金表が適用されます。詳細はお問い合わせください。
測定条件および測定点数により費用が変わりますので詳細は担当職員にご相談ください。

料金

NO. 項目 単位 料金
K3470 分光放射照度計によるスペクトル測定 1測定につき 10,450
K3630 低照度光源による光照射 1時間につき 4,180

ご利用方法

依頼試験(KISTEC事業名:試験計測)で利用できます。