XPSによる光触媒試料表面の分析事例

川﨑技術支援部
溝の口
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ガラス基板上に塗布した光触媒試料の表面分析

XPSワイドスキャン分析により、光触媒材料表面に、どのような元素が存在するかわかります。

観察例

 ・スピンコート法でガラス基板に塗布した光触媒層(2種)

使用機器

 ・X線光電子分光分析装置(XPS)
 ・アルバック・ファイ社  Quantera SXM

分析例

 ・光触媒層表面の分析
 ・XPSワイドスキャンによる元素分析および簡易定量

(左)試料A、(右)試料B
(左)試料A、(右)試料B
XPSワイドスキャンによる元素分析および簡易定量

試料Bは、Aに比べて表面の炭素(C 1s)が約3.3倍、チタン(Ti 2p)は約0.6倍程度であることが分かりました。試料Bは、Aに比べて表面に露出した光触媒が少なく、またその原因は表面の有機物にあることが示唆されました。

XPSは、試料表面の極薄い層(数nm)の元素分析に用いられる機器です。そのため、表面で反応が進行する光触媒材料の分析に適した装置といえます。


ご利用を希望される方へ

このページのご紹介内容は、依頼試験でご利用いただけます。

今回のようなXPSワイドスキャン測定を実施した場合は、下記料金表が適用されます。詳細はお問い合わせください。

料金

NO. 項目 単位 料金
K5002 X線光電子分光分析(走査型・XPS・表面分析・ワイドスキャンのみ) 1試料1ヶ所につき(ワイドスキャンのみ) 27,610
K5005 X線光電子分光分析
(走査型・XPS・表面分析・ワイドスキャンのみ) 追加試料
追加1試料1ヶ所につき(ワイドスキャンのみ) 21,780