2024年10月28日
美工連携による人工オパール研究
女子美術大学との共同研究を起点とし、KISTECでは、人工オパールを次世代顔料として実用化する研究を進めています。令和5年度は、陶芸品の加飾を目的とした名古屋学芸大学との共同研究を開始しました。人工オパールは構造色を示すため、資源豊富な酸化ケイ素(シリカ)のみで、通常の顔料にはないユニークな発色が可能です。SDGsが注目され、また、製品デザインがますます重視される時代のニーズに即しており、様々な分野で普及すると期待しています。
“世界で最も美しい蝶”と形容されるモルフォチョウの翅や、国宝に指定されている曜変天目茶碗の色彩も構造色と言われています。人工オパールの構造色で曜変天目の色彩を表現した研究発表は、令和5年6月に開催された日本デザイン学会 第70回研究発表大会において、グッドプレゼンテーション賞を受賞しました。