感光性SAMを用いたケージド細胞培養基板の実用化とエレクトロニクス材料への展開

化学技術部
海老名
  • 有機物定性分析
  • 有機材料
  • #産学公連携事業化促進研究
  • #バイオ

神奈川大学、ワオデザイン株式会社、国立研究開発法人物質・材料研究機構、株式会社ウォーターケム、KISTEC化学技術部

 平成26年9月に世界で初めてiPS細胞を用いた移植手術が行われる等、再生医療に関する研究は着実に成果を上げています。このようなライフサイエンス分野の発展を支える研究ツールとして、生体組織を模倣する細胞パターニング・培養技術が求められています。

 本研究では、神奈川大学と(国研)物質・材料研究機構の細胞パターニング・培養に関する研究シーズとKISTECの分析技術を活用して、ニイガタ(株)と(株)ウォーターケムによる事業化に取り組んでいます。最終年度である令和元年度は、感光性SAM中間体の大量合成を可能にする新たな合成ルートを確立、また、感光性SAMを塗布して感光性膜を基板上に形成し、細胞培養基板としての保存安定性、機能評価等を行うとともに、サンプル出荷により実用化に向けた課題などを明らかにしました。

光応答細胞培養皿実施例
光応答細胞培養皿実施例