プロジェクト研究成果報告会(ライフサイエンス)|2023

KISTEC Innovation Hub 2023 フォーラム番号:M16-2

KISTEC Innovation Hub 2023/11/16 THU.

プロジェクト研究成果報告会(ライフサイエンス)


未病改善、感染症予防、腸内環境、糖尿病、脳梗塞、医療ロボット、再生毛髪、再生・細胞医療等

 プロジェクト研究の成果をライフイエンス分野中心にご報告いたします。
 KISTEC 研究開発部では、QOLの向上等に繋がる新産業・新事業を創出可能な研究シーズの育成と成果の展開を目指し、プロジェクト研究を実施しています。本報告会ではライフサイエンス分野のプロジェクト研究成果を報告します。未病改善、感染症予防、腸内環境、糖尿病、脳梗塞、医療ロボット、再生毛髪、再生・細胞医療等をキーワードに最先端の話題をご提供します。

ライフサイエンスの未来・最先端研究

11/13(月)から11/17(金)までの全ての技術フォーラムが無事終了いたしました。
多数の皆様にご参加いただき、誠にありがとうございました。

日時・開催方法


日時

2023年11月16日(木)
10:45~17:00

参加費

無料

定員

100名

会場

かながわサイエンスパーク
KSPホール・A会場

会場へのアクセス方法

本フォーラムはKISTEC海老名本部のサテライト会場にてご視聴が可能です。

フォーラム詳細


時間

内容

講師

10:45-10:50

開会挨拶
KISTECプロジェクト研究の概要説明

北森 武彦
KISTEC 理事長

10:50-11:10

 医薬品として利用される物質(化合物や抗体など)や細胞は、いったん体の中に入ると、その働きをコントロールするのが極めて困難になります。本プロジェクトでは、体の中のタンパク質の働きを自由自在に光でコントロールするための技術を開発し、これを遺伝子医薬や細胞医薬、抗体医薬と組み合わせて新たな光スイッチ医療を創出する事を目指しています。

佐藤 守俊
KISTEC 研究開発部 プロジェクトリーダー

11:10-11:30

 「次世代医療福祉ロボット」グループでは、ロボット等を通して物体の感触を伝送する先端制御技術を基盤とした、革新的な医療システムの研究開発を行っています。本講演では、貫通を検知した瞬間に自動停止可能な骨ドリルデバイス、触覚情報により腫瘍を診断する鑷子デバイス、服薬における機器操作エラーを判別する吸入支援デバイス、など様々な試作開発成果について紹介します。医療の高度化、均てん化、医師の負担軽減に資する医工連携研究の将来展望について、メカトロニクスの観点から議論します。

下野 誠通
KISTEC 研究開発部 グループリーダー

11:30-12:00 ポスターセッション
12:00-13:15 休憩

13:15-13:30

 糖尿病の治療においては、インスリン療法が重要な位置を占めていますが、投与量調整の難しさ(長期的な血糖管理・低血糖の回避等)や煩雑さが問題となっています。本グループはより正確に、患者負担を抑え、かつ経済的なインスリン療法を実現する「貼るだけで自律型の次世代人工膵臓」を開発しています。

松元 亮
KISTEC 研究開発部 グループリーダー

*WEBでの講演となります。

13:30-13:50

 毛髪再生医療のための移植組織を調製するために、さまざまな三次元培養法を開発してきました。特に、生体内における細胞微小環境を再現することを目指して、細胞や細胞外マトリックスを利用する種々のアプローチを検討してきました。本報告会では、培養法の基本的な設計の考え方から、動物実験結果、およびヒト臨床に向けた準備状況について紹介します。

福田 淳二
KISTEC 研究開発部 プロジェクトリーダー

13:50-14:00

 我々は、生体外でほぼ100%の高効率で長毛を再生できる毛包オルガノイドの作製技術を開発しました(T. Kageyama et al., Science advances, 2022)。この毛包オルガノイドをマウス皮膚に移植すると生着し、毛の生え代わりを繰り返すことを確認しています。また脱毛症治療薬の1つであるミノキシジルに応答して、毛幹構造の伸長速度が増加する様子も観察されました。本発表では、毛包オルガノイドを利用した毛髪再生医療および創薬の実現に向けた研究開発について紹介します。

景山 達斗
KISTEC 研究開発部 常勤研究員

14:00-14:10

 FDAは2011年に初めて幹細胞治療の承認を行い、それ以降、様々な疾患に対して幹細胞治療の研究開発が進められてきました。脱毛症の分野においても、毛髪由来の幹細胞を用いた移植実験が進められています。しかし、現行の治療効果には課題があり、その原因として十分な数と機能性の高い幹細胞を獲得する技術が十分でないことが挙げられます。本発表では、この課題を改善するために開発した毛乳頭細胞の重層化培養について紹介します。

YAN LEI
KISTEC 研究開発部 常勤研究員

14:10-14:30

 本プロジェクトでは、生体適合性が高く低侵襲性である超分子型ペプチドと超分子ペプチドゲルから徐放する修飾増殖因子とを混合し、亜急性期の脳梗塞モデルマウスに脳内単回投与して神経機能が改善することを見出しており、この超分子ペプチドを革新的な医薬品へと開花させるため、研究を進めています。

味岡 逸樹
KISTEC 研究開発部 プロジェクトリーダー

14:30-14:50

 ゲノムとは、細胞やウイルスのはたらきを定めている仕様書のようなもので、コンピューターを動かす際のソフトウェアによく例えられています。我々は、ヒト細胞やウイルスのゲノム配列を正確にかつ効率よく改変する技術(ゲノム構築技術)を開発することで、新薬や新治療法の開発に資する様々な細胞やウイルスを人工的に作り出す創薬支援拠点を神奈川県に創ることを目指しています。本講演では、最新の研究成果をご紹介します。

相澤 康則
KISTEC 研究開発部 プロジェクトリーダー

14:50-15:10 ポスターセッション

15:10-15:30

 本プロジェクトでは将来の新薬開発の加速と病因究明に役立つ技術を生み出すべく、細胞膜に存在する膜タンパク質の機能を従来の手法よりも高速・精密に解析できるマイクロチップの実用化に取り組んできました。さらに、膜タンパク質の機能を測るだけでなく、膜タンパク質機能を利用する細胞膜センサの研究・開発を進めています。本講演ではこれらの研究成果について報告します。

竹内 昌治
KISTEC 研究開発部 グループリーダー

15:30-15:50

 ヒトの腸内には多種多様な腸内細菌が生息しており、その集団を腸内細菌叢と呼びます。腸内細菌叢による代謝活動の結果、様々な代謝物質が産生されますが、それらが腸から吸収されて全身に作用することでヒトの生理機能にも影響を及ぼします。本プロジェクトでは、腸内環境を適切にデザインすることで健康維持や疾患予防・治療を実現するための基盤技術開発を目指しています。本講演では最新の研究成果について紹介します。

福田 真嗣
KISTEC 研究開発部 グループリーダー

15:50-16:10

 本プロジェクトでは、新型コロナウイルスを含むウイルスや細菌等を対象とした抗菌・抗ウイルス性能評価サービス及び未病改善につながる食品成分の機能性を遺伝子発現から解明する評価サービスの提供、それに関連した新しい評価方法の開発、新規抗微生物材料の探索等の多岐に渡る研究開発を行っています。更に、再生・細胞医療製品の品質管理や安全性を確保する評価法の開発への取り組みを開始しました。

石黒 斉
KISTEC 研究開発部 プロジェクトリーダー

16:10-17:00 ポスターセッション

本フォーラムはKISTEC海老名本部のサテライト会場にてご視聴が可能です。
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