データ駆動時代のがん研究(開講延期いたします)
本講座は諸事情により開講延期といたします。何卒ご了承ください。
受講後、習得できる知識
がん研究において、生成AIやマイクロRNA、エピゲノムを用いた最先端のマルチオミクス解析・データ駆動型アプローチについて学ぶ事が出来ます。
日程
令和6年8月22日(木)10:30~16:10
令和6年8月23日(金)10:30~16:10
開催方法
オンライン開催:Zoom使用
定員
20名(先着順にて承ります)
受講料
42,000円(消費税込み)
対象
- 企業、研究機関に所属し、がん研究に興味のある方
- データ解析技術を遺伝子制御研究に活かしたい方
カリキュラム
2024年8月22日(木)
10:30~12:00
「遺伝子制御ネットワークとがん」
名古屋大学大学院 医学系研究科 附属神経疾患・腫瘍分子医学研究センター 教授 鈴木 洋
がんでは、ゲノムの異常にあわせて、さまざまな遺伝子調節の仕組みの異常が見られます。
転写、スーパーエンハンサー、マイクロRNAなどの遺伝子調節の仕組みのオミクス解析とがん研究への展開について紹介します。
13:00~14:30
「大規模ゲノム・エピゲノム統合解析で解き明かす造血器腫瘍の病態」
京都大学 大学院医学研究科 腫瘍生物学講座 助教 越智 陽太郎
ゲノム解析技術の向上により、がんの病態理解は飛躍的に進歩しました。
さらに近年、ゲノムのみならずエピゲノム異常の蓄積も発がんに寄与することが知られるようになりました。ゲノムとエピゲノムを統合した最新の研究アプローチについて紹介します。
14:40~16:10
「生成AIで読み解く多細胞システムの動作原理」
東京医科歯科大学 難治疾患研究所 計算システム生物学分野 教授 島村 徹平
本講演では、生成AIを用いた細胞レベルの遺伝子発現データ分析による細胞状態の将来予測や、細胞間コミュニケーション解析によるがんやウイルス感染症の理解に関する最新研究を紹介します。
2024年8月23日(金)
10:30~12:00
「マルチオミクスを利用した悪性リンパ腫の微小環境についての解析」
筑波大学 医学医療系血液内科学 教授 坂田(柳元)麻実子
悪性リンパ腫は血液がんのなかで最も高頻度にみられます。
悪性リンパ腫の微小環境には腫瘍細胞のみならず多様な細胞群が浸潤しています。本レクチャーでは、ゲノム解析・一細胞解析・空間オミクス解析等の最先端技術を利用した研究について紹介します。
13:00~14:30
「難治がんに対するゲノム解析に基づく治療開発」
国立がん研究センター研究所・細胞情報学分野 研究員 田中 庸介
Targeted therapyはがんの分子生物学的脆弱性の探索によって発展してきました。
本講義では発展目覚ましいマルチオミックス解析技術を用いた、難治がんの病態解明および脆弱性探索について解説します。
14:40~16:10
「ゲノム相分離生物学の創出とがん研究への応用」
名古屋大学大学院 医学系研究科 附属神経疾患・腫瘍分子医学研究センター 教授 鈴木 洋
スーパーエンハンサーの研究は、相分離と呼ばれる新しい医学・生命科学のコンセプトと関係して、新たな展開をみせています。
相分離による遺伝子制御とがんの関係、そして、新たなトピック「染色体外DNA」などについて紹介します。
カリキュラム編集者からのメッセージ
ゲノムシーケンス技術の革新により、多くのがんにおけるゲノム異常・遺伝子異常の全体像が明らかになり、治療開発に貢献してきました。また、遺伝子の制御は生命現象の根幹であるが、その基本的なメカニズムの理解も同技術を用いた集約的アプローチによりアップデートが続いています。バイオインフォマティクス・次世代シーケンサー・ゲノム編集・シングルセル解析などの技術躍進は、このような遺伝子制御の高解像度の理解を深めるだけでなく、ゲノム情報・エピゲノム情報・トランスクリプトーム情報など多階層のオミクスデータを連続的に統合し、 がんの本質・弱点に迫る新たなデータ駆動型研究の潮流を生み出しています。
本コースでは、このようながん研究における最先端のマルチオミクス解析・データ駆動型アプローチについて学ぶ事が出来ます。皆様のご参加をお待ちしております。
名古屋大学大学院 医学系研究科 附属神経疾患・腫瘍分子医学研究センター 教授 鈴木 洋
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主催
(地独)神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)
お問い合わせ
人材育成部 教育研修課 教育研修グループ
TEL:044-819-2033
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