ラズベリーパイによるデータ収集・基本統計処理・データ通信体験コース

募集を終了致しました。たくさんのお申し込みをありがとうございました。

日　時

2022年3月4日(金)および3月9日(水) 計 2 日間

開催方法・会場

3月4日(金)：オンライン(Zoom)
申込要項をご確認の上、お申込みください。
≫PC、スマートフォン、タブレットでもご受講いただけます。
※オンライン受講についてご不明点やご不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

3月9日(水) ：実習
　　KISTEC海老名本部5階（海老名市下今泉705-1）

募集人員:6名　＊先着順にて承ります

対象者

企業、研究機関にご所属で
工場などにおける環境や作業のデータを手軽に集めいたい方、
ラズベリーパイを実際に使ってみたい方、
センサーから取得したデータを保存して活用したい方、
基本的統計処理により、データから有用な情報を取り出したい方、
製造現場の生産技術に携わっている方・・・など

受講料

無料

その他:試行講座につき、終了後のアンケートへのご回答をお願い致します。

カリキュラム内容と日程

募集を終了致しました。たくさんのお申し込みをありがとうございました。

3月4日（金）

10:00-11:00　ものづくりのＤＸにおけるサイバーフィジカルシステムと制御　

高橋宏治氏（職業能力開発総合大学校教授）

概　要：

ものづくりのＤＸは、現実世界とデジタル世界を融合したサイバーフィジカルシステムにより、データを活用して自律的に全体を最適化することが課題である。その制御においては、動作手順を臨機応変に自律的に生成する事象駆動と、動作内容をデータに基づいて決定するデータ駆動の考え方が重要で、これらシステムの全体像とその制御方策について概説する。

3月9日（水）

11:00-12:20　ラズパイの紹介と使い方、簡単なデータ収集　

長尾達明（神奈川県立産業技術総合研究所）

概　要：

入出力機能を拡張するためにRaspberry PiにGrove Base Hatを取り付けて、押しボタンスイッチ、LEDランプ、三次元加速度センサー、CO2濃度・温度・湿度センサーを接続する。これらのセンサーのサンプリングデータを取得し、データの表示および、csvファイルへの保存を行う。

13:20-15:00　収集したデータの基本的統計処理・グラフ表示・記述統計の考え方　

宮澤以鋼（神奈川県立産業技術総合研究所）

概　要：

Raspberry Piで取得したデータの基本統計量を算出し、グラフによる表示などと合わせてデータの傾向を把握し、環境や装置の状態を調べる。サンプルの要約を目的とする記述統計の考え方に基づいて処理方法によってデータの見方が変わることを体験しながら対象の本質を理解するために何が必要か一緒に考える。

15:10-16:00　IP通信ネットワークの基本、ローカル5Gの紹介　

水矢　亨　（神奈川県立産業技術総合研究所）

概　要：

デジタル技術やデジタルデータの活用において通信ネットワークは欠かせない技術である。LANやインターネット等で広く利用されているIP通信ネットワークについて、それを使う上での基本を紹介する。また、画像データの伝送デモを交えながら、有線だけでなくWi-Fi、ローカル5Gなどの無線通信についても紹介する。

16:00-16:30　KISTECのローカル5G設備の見学　

水矢　亨　（神奈川県立産業技術総合研究所）

概　要：

KISTECに設置したローカル5G設備、無線通信によるデモを見学する。

16:30-17:00　総合質疑と個別相談　

宮澤以鋼　（神奈川県立産業技術総合研究所）

本コースのねらい

DX（デジタルトランスフォーメーション）の取組みにより、工場における各種データの収集、ネットワークによる通信、データサイエンス・AIによるデータ処理などの技術が求められています。データ収集のやり方、収集したデータの処理方法など、基本的なことを体験できる実習コースを実施します。この体験コースを通して、工場などにおける実際のデータの取得や集めたデータから必要な情報の獲得など、実際の取り組みのためのツールとして提供することがねらいです。
中小企業の皆さんにとって簡単にデータの取得が可能でかつ安価で容易にプログラミングができる手段として、Raspberry Pi（ラズベリーパイ）とこれに接続する照度、二酸化炭素や加速度センサーなどを活用して、データの取得、通信によるデータ伝送、Pythonを使った簡単なデータ処理を実機によって体験するための体験実習を行います。さらに、工場などにおける高度なICT活用として、Wi-Fiやローカル5Gによるデモ・実演を実施します。
試行講座のため、終了後にアンケートにご回答いただく予定で、皆さんからのご意見は今後の研修コースの開発にご参考とさせていただきます。