IEC 61131-3に基づくPLCの構造化プログラミング技法-シーケンス制御応用コース-|オンライン開催
募集を終了致しました。たくさんのお申し込みをありがとうございました 。
日時
令和4年3月1日(火)10:00~17:00
令和4年3月4日(金)10:00~11:00
計 2 日間
開催方法
オンラインで開催します(ZOOMを使用)
申込要項をご確認の上、お申込みください。
≫PC、スマートフォン、タブレットでもご受講いただけます。
≫ご受講書類・テキストは、お申込みいただいたご住所宛に事前に郵送いたします。
※オンライン受講についてご不明点やご不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
募集人員
20名
*先着順にて承ります
対象者
企業、研究機関にご所属で
・シーケンス制御関連分野の技術開発に携わる方
・生産設備やインフラの制御・監視に関わるデジタルトランスフォーメーション(DX)・AIの導入や設計に携わる方
・ロボット関連技術の開発、実装に携わる方
・製造現場の高度な制御設計、実装 を目指したい方
・・・など
受講料(消費税込み)
15,000円
カリキュラム編成
PLCopen Japan共通教育委員会
KISTEC 人材育成部
カリキュラム内容と日程
3月1日(火)
10:00-10:30 本セミナーの概要と実機によるデモの紹介
講 師:水矢 亨、奥田 誠(神奈川県立産業技術総合研究所)
概 要:
産業システムにおいて広く使用されているPLCで構築した、本セミナーにおける模擬システムの概要について説明し、実機を用いたデモを紹介する。デモの内容は本セミナーを通して習得した知識と技術で自ら作成できるレベルを目指す。近年のPLCは制御だけでなく、データ処理や通信など高度な機能も持ち、これらの関連技術にも触れる。
10:30-11:20 IEC 61131-3の基本と導入、プログラミングの効率化
講 師:長谷川 伸 氏(三菱電機株式会社)
概 要:
従来のシーケンス制御におけるプログラミングの課題について考察する。プログラミングの課題解決のための技術として国際標準IEC 61131-3によって定められたプログラミング言語とその特徴、プログラミングの効率化について説明する。
11:20-12:10 PLCプログラムの作成手順と制御システムの設計
講 師:水矢 亨(神奈川県立産業技術総合研究所)
概 要:
PLCプログラムの作成手順とともにプログラムの構造化やモジュール化についても説明する。また、要求仕様、基本設計から詳細設計へと至る制御システム設計の概要を紹介し、POUを利用したプログラムのモジュール化を意識しながら、制御システムの設計からプログラム作成を効率的に進めるプロセスについて説明する。
13:10-14:00 ST言語によるプログラミング技法
講 師:板橋 幸久 氏(株式会社ハイバーテック)
概 要:
ST(Structured Text)によるプログラミング技法について解説する。PLCはラダー図によるプログラミング手法が一般的であるが、プログラムが構造化できないことや制御ロジックが理解しづらいことが欠点となっている。構造化のしやすさや可搬性の観点からテキスト系言語が望まれ、これによるPLCプログラミング方法を講師の実演を交えて解説する。
14:00-14:50 高度なPLCプログラミング技術、OPC-UA解説
講 師:福留 広晃 氏(ベッコフオートメーション株式会社)
概 要:
高度なPLCプログラミング技術PLCプログラムの実行方式としてのスキャン処理について説明し、PLCのソフトウェアモデルとしてのコンフィグレーションやタスクについても紹介する。また、関連技術としてモーションやセーフティ、OPC-UA、フィールドネットワークとしてEtherCAT、TSNも紹介する。
15:00-15:50 PLCプログラミング言語とIEC 61131の現状
講 師:栗林 秀企 氏(シュナイダーエレクトリックホールディング株式会社)
概 要:
5種類定義されているPLCプログラミング言語の特徴や参考文献を紹介する。さらに国際規格の現状や産業界での動向を紹介する。
15:50-16:30 PLCのデータのやり取りとシミュレーションとデモの解説
講 師:奥田 誠(神奈川県立産業技術総合研究所)
概 要:
モデルとして実機のコンベアシステムを用いて、実際に制御システムのプログラムを作成し、モデルを制御することによりその動きを確認する。また、シミュレータを用いて効率的なプログラミング手法の習得やセンサデータの取得によるIoTデモを行う。
16:30-16:40 フィールドネットワーク認証試験の紹介
講 師:長尾 達明(神奈川県立産業技術総合研究所)
概 要:
デジタル化された工場やプラントでは、下位のフィールド機器からデータを取得したり、制御指令を与えたりするためには、フィールドネットワークが使用されている。ここでは、KISTECで認証試験(コンフォーマンステスト)を実施している日本発のネットワークとして、CC-Link、FLnet、MECHATROLINK及びその実施状況について紹介する。
16:40-17:00 質疑応答と個別相談
講 師:宮澤 以鋼(神奈川県立産業技術総合研究所)
3月4日(金)
10:00-11:00 ものづくりのDXにおけるサイバーフィジカルシステムと制御
講 師:高橋 宏治 氏(職業能力開発総合大学校教授)
概 要:
ものづくりのDXは、現実世界とデジタル世界を融合したサイバーフィジカルシステムにより、データを活用して自律的に全体を最適化することが課題である。その制御においては、動作手順を臨機応変に自律的に生成する事象駆動と、動作内容をデータに基づいて決定するデータ駆動の考え方が重要で、これらシステムの全体像とその制御方策について概説する。
本コースのねらい
PLCこと「Programmable Logic ControllerController(プログラマブルロジックコントローラ )」は産業システムなどに使われる制御装置で、制御を必要とする工場、ビルおよびエレベーターや信号機など、ありとあらゆるところで使用されています。IoTやDXの推進により、ネットワークを使用したシステムが増えて PLCの機能も増大し、制御だけでなく、データ収集や処理などの機能も加わるようになってきました。PLCのプログラミングは制御ロジックが表しやすいことにより依然として図的表現のラダー図が多用されていますが、大規模制御システムの要請により、構造化しやすい言語への転換が進められ、テキスト系言語 STによる使用が推奨されています。
本講座では、制御システムにおけるIoT、DXなどの最新技術も俯瞰しながら、PLCプログラミング言語STの特徴について理解し、構造化による制御システムの設計と構築について学習します。中小企業の技術者の方から、PLCエンジニアリングに携わる技術者および工場などにおけるIoT・DXの推進者の方を対象者としております。
本講座を受講することにより、PLCの構造化プログラミングの手法を学び、構造化によるプログラミングの基本的考えを理解することにより、ラダー図ではわかりにくいシステム構築が可能となります。また、OPC-UAによるデータのやり取り、フィールドネットワークによるデータ通信なども理解し、IoTやDXなどのさらに上位システムとの連携や、データに基づくシミュレーションなども行い、新しいPLC技術を獲得することができます。
ご案内
この事業は、競輪の補助を受けて実施します。
主催
地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)
人材育成部 教育研修課 教育研修グループ
TEL:044-819-2033
以下お問い合わせフォームをご利用の場合は、
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