先端科学技術セミナー「生命と情報」
開講期間
第1回:令和4年4月22日(金)15:00~16:00(終了しました)
ニューロモルフィック人工知能研究はどこまで進んだか
~人と社会を幸せにするテクノロジーとは?
第2回:令和4年5月12日(木)15:00~16:00(終了しました)
デジタルテクノロジー時代の生命観
~コロナ禍を経て何が変わったか
第3回:令和4年6月2日(木)15:00~16:00(終了しました)
生命の情報を読み解き、社会に還元する道筋を考える
~遺伝子ライブラリーへようこそ~
開催方法
オンライン(ZOOMを使用)で開催します。
申込要項をご確認の上、お申込みください。
≫PC、スマートフォン、タブレットでもご受講いただけます。
※オンライン受講についてご不明点やご不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
募集人員
各回100名 *先着順にて承ります
対象者
・ 当該テーマに関心のある方はどなたでもご参加いただけます。
受講料(消費税込み)
2,000円/各回
詳細
第1回:4月22日(金) <終了>
ニューロモルフィック人工知能研究はどこまで進んだか
:人と社会を幸せにするテクノロジーとは?
合原 一幸 氏
東京大学 特別教授/国際高等研究所 ニューロインテリジェンス国際研究機構・副機構長
数理モデル研究の第一人者。「脳を模した」ニューロモルフィックな人工知能は神経伝達機序のような複雑な生命現象の数理モデル化により、既存のコンピュータシステムとは異なる方法で情報処理を実現できる上、膨大なデータの計算にも過剰な電力供給を必要としないため、発熱も抑えられる。カッカしたりなどしないのである。そうしてできる人工知能を、何に、どのように活用していくか?究極のデジタルはアナログに限りなく近づく?斬新なテクノロジーが生まれる時の常ではあるが、人工知能はそのネガティブな面も取りざたされることがある。人を、社会を幸せにするテクノロジーとはどんなものだと考えるか?偉才におおらかに語っていただきます。
第2回:5月12日(木) <終了>
デジタルテクノロジー時代の生命観
:コロナ禍を経て何が変わったか
佐倉 統 氏
東京大学大学院 情報学環 教授/理化学研究所 革新知能統合研究センター チームリーダー
科学と社会と人をめぐる問題を過去から未来まで俯瞰し、プロにも一般の方にも「わかる」言葉で読み解きながら正鵠を射る現代の論客。科学技術、テクノロジーが社会にもたらす恩恵と弊害。それは人々の認識や思考、行動にどんな影響を与えてきたのか。 特にデジタル化の加速する時代に特徴的な事柄を含め、縦横に語っていただきます。
第3回:6月2日(木) <終了>
生命の情報を読み解き、社会に還元する道筋を考える
~遺伝子ライブラリーへようこそ~
河合 純 氏
KISTEC/理化学研究所 生命医科学研究センター 生命医科学大容量データ技術研究チーム 客員主幹研究員
ゲノムサイエンティストとして医科学や創薬にとって非常に価値の高い 「遺伝子ライブラリー」の構築に尽力。たとえるなら生命の構成要素を読み解いて記号化し、意味ある文節として区切った上でさらに文章や本のように束ね、「情報」として機能すべく網羅的に整えて、創薬スクリーニングや再生医療分野研究の拠って立つもっとも基本の知識ベースを築き上げた。 ゲノム科学の情報拠点としての「ライブラリー=図書館」に膨大な”蔵書”を揃え、更新、維持管理する―その仕事はどのように成され、社会へ還元して行くのか。 さらに、生命の情報に関する研究を最前線でリードしてきた立場から、生命と情報のとらえ方についてお話しします。
テーマ1:生命と情報―デジタルで変わりゆくもの、変わらないもの
新しい社会のありようとはどんなものでしょうか?その姿とそれを描き出す術が地域社会でも模索されています。持続可能性、脱炭素、健康長寿、平等性、多様性・・・キーワードも出揃って、目指すところは「フラット化」でしょうか。さてではその実現に向けて開発されようとしているテクノロジーの方はどうなんでしょう?果たして誰もがひとしなみにその恩恵を享受できるものになっていくのでしょうか?
コロナ禍を経て変化したものはたくさんあります。一番変わったのは、実は私たちの認識かもしれません。その以前から生じていたデジタル化の気配。コロナ禍はそれを一気に加速させましたが、あたかもデジタル技術それ自体がスピードを速めたように感じます。デジタルはコロナ禍に乗っかるように、過去の風景を塗り替えるようにして広がりつつあります。新しいものを前にして、人は期待と不安を同時に抱きます。
テクノロジーは「できる」の領域を広げていきます。しかし「できる」からといって即「やっていい」にはならないし、この2つの間には別の判断があってよいはずです。デジタル社会で人の担うべき仕事、テクノロジー開発のヒントもそのあたりにあるのかもしれません。
KISTECでは、「先端科学技術セミナー2022~そのテクノロジーは誰がためのもの?」と題し、シリーズで開催します。第1弾として「デジタルテクノロジー、データサイエンスは「生命」「情報」の何をどのように変えてこうとしているのか」をテーマに3回にわたってお送りします。変わらないもの、変えようのないものも、ここから見えてくるかもしれません。
KISTEC先端科学技術セミナー2022 開催趣旨:そのテクノロジーは誰がためのもの?
今年度の先端科学技術セミナーは、「そのテクノロジーは誰がためのもの?」と題し、3つのテーマに沿って企画いたします。
第1弾は「生命と情報」をテーマに3回にわたって開催いたします。
主催
地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)
人材育成部 教育研修課 教育研修グループ
TEL:044-819-2033
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