基礎から学ぶソフトロボット学
ー製作方法、アクチュエータ、センサ、応用までー
2024年度は募集を終了いたしました。
日時
2024年11月11日(月)対面またはオンライン
12日(火)オンライン
やわらかいロボットとその基盤技術を扱うソフトロボット学の研究は国際的にますます活発に行われています。
産業用ロボットにおいては生産性向上につながる速度や精度、耐久性が重視される一方で、ソフトロボットの評価では安全性やあいまいさの許容が重視されます。
生物学やマテリアルサイエンスを巻き込んだ融合領域であるソフトロボット学は、その学際的な性格のために体系化が難しく、今まで大学既卒者の学習には困難がありました。本講座「基礎から学ぶソフトロボット学」 コースでは、従来の機械工学やメカトロニクスとの対比でソフトロボット学の特長が理解できるように、やわらかいメカニズム、やわらかいアクチュエータ、やわらかいセンサについて各講師が解説します。コース受講を通じて、ソフトロボットならではの世界観・価値観に親しんでいただくことを狙いとしています。皆様のご受講をお待ちしております。
受講料
区 分 | 受講料(消費税込) |
---|---|
A 一般 | 37,000円 |
B KISTECパートナーシップ会員 C 神奈川県内中小企業* | 29,600円 |
D C以外の神奈川県内企業 E 神奈川県内在住の個人の方 | 33,300円 |
*神奈川県内中小企業とは、本社または事業所が神奈川県内にあり、資本金が3億円以下または企業全体の従業員が300人以下である企業をさします。
*学協会会員の方は割引が適用される場合がございますのでご一報ください。
定員
20名(先着順)
講師
11日(月)・12日(火)
ソフトロボット学概論・講座概説、全体質疑
11日(月)
やわらかい機能性材料とデバイス①
やわらかいアクチュエータ
11日(月)・12日(火)
やわらかい機能性材料とデバイス②
ソフトセンサ、全体質疑
12日(火)
代表的なソフトロボットシステムとその動作、ソフトメカニズムの設計と製作、全体質疑
カリキュラム編成者からのメッセージ
ソフトロボット学(soft robotics)という学術分野が成立してからおよそ15 年が経過し、研究ばかりでなく、応用製品の探索も行われています。マテリアルサイエンスの発展によりエンジニアリングプラスチックが機械部品に多用されるようになったのと同じように、やわらかい材料がロボットに使われていくのは自然な流れだといえます。ゾウの鼻のようなロボットアームや、ミミズのように伸び縮みするメカニズムは、今までにない機能をもち、新たなソリューションを生みます。やわらかいロボットを作るときには、かたいロボットの設計とは異なる発想の転換が必要で、まさにそれが研究のポイントになっています。
本講座を通じて、材料のあたらしい使い方や、スマートな機械設計のヒントやひらめきが得られることを期待しています。ソフトロボットは、弱く頼りない一面もありますが、逆にそれが人間との共生では長所になります。本講座が、従来のロボットシステムの単なる改良にとどまらず、人間とロボットの新しい関係性について考えるきっかけとなれば幸いです。
新山 龍馬 氏
明治大学 理工学部 准教授
カリキュラム
11月11日(月) ハイブリッド(対面またはオンライン) | |||
10:00-11:40 | ソフトロボット学概論・講座概説 | ソフトロボットの歴史、今後の展望、ソフトロボット特有の、設計・制御の考え方、使う材料やデバイスについて概説する。 | 鈴森康一 教授 |
13:00-14:40 | やわらかい機能性材料とデバイス① やわらかいアクチュエータ | 機能性材料を用いたやわらかいアクチュエータや空気圧アクチュエータについて、応用例を交えながら紹介する。 | 舛屋 賢 准教授 |
15:00-16:40 | やわらかい機能性材料とデバイス② ソフトセンサ | 種々のやわらかいセンサ技術の中で代表的なものを取り上げ、それらの動作原理や実装例について説明する。 | 新竹 純 准教授 |
11月12日(火)オンライン | |||
10:00-11:40 | 代表的なソフトロボットシステムとその動作 | やわらかいロボットハンドやロボットアームなど、具体的なソフトロボットシステムを例に、その構成と動作について説明する。 | 新山龍馬 准教授 |
13:00-14:40 | ソフトメカニズムの設計と製作 | ソフトメカニズムのうち、工学的な探求によるものと、生物規範アプローチによるものを紹介する。実際の製作方法についても解説する。 | 新山龍馬 准教授 |
15:00-15:40 | 全体質疑 | 質疑応答、受講者との討議を行い、講座全体の総括をします。 | 鈴森康一 教授、 新竹 純 准教授、 新山龍馬 准教授 |
後援
(一社)日本機械学会、(公社)計測自動制御学会、(一社)電子情報通信学会、(一社)化学とマイクロ・ナノシステム学会、(一社)電気学会、(一社)日本繊維機械学会、(公社)応用物理学会、(公社)高分子学会、(公社)精密工学会、(公社)電気化学会、(公社)日本化学会、(公社)日本生化学会、日本電子材料技術協会、川崎商工会議所、株式会社ケイエスピー、神奈川県
関連講座
人材育成部 教育研修課 教育研修グループ
TEL:044-819-2033
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