研究開発人材のための読解力向上・説明力開発コース
対面講座【募集中】
開講期間
令和6年6月7日(金)、14日(金)※計2日間
※実習を中心とした対面開催の講座です。
会場
1日目(3月18日)のみ、オンライン参加も可能
かながわサイエンスパーク内講義室(川崎市高津区坂戸3-2-1)
Map・アクセス詳細はこちら
- JR南武線「武蔵溝ノ口」・東急田園都市線「溝の口」下車 シャトルバス 5 分
- JR 新横浜駅より東急バス(有料)直行「溝の口駅」行き30 分 「高津中学校入口」下車徒歩3分 東急バスのアクセスはこちら
※感染症対策を実施の上で開催いたします。 感染症対策の詳細はこちら
募集人員
20名 *先着順にて承ります
対象者
企業、研究機関にご所属で、
- 企業の開発現場や研究部門にご所属で、研究・開発を行いながら、そろそろマネジメントにも携わろうとする方。
- 読解力、説明力の不足を感じている方。
- 必要に迫られてプレゼンテーションや会議資料を作成するものの、「いまひとつ」と感じることが多い方。
- 「コミュニケーション」に自信がないと感じている方。
- 研究開発人材や、研究開発人材といっしょに仕事をする方々。
・・・いずれもご受講いただけます。
*文章添削の流れ*
~受講前日
演習用資料をご自身で準備
受講初日
演習用資料を持参して講座を受講。講座終了時に演習資料を講師に提出。
受講2日目(翌週)
演習で添削の結果を解説。
受講料(消費税込み)
区 分 | 全日程 |
---|---|
A 一般 | 44,000円 |
B KISTEC 会員 C 神奈川県内中小企業 | 35,200円 |
D C以外の神奈川県内企業 E 神奈川県内在住の個人の方 | 39,600円 |
カリキュラム編成者
松山繁博 氏(株式会社自己成長支援ラボ 所長)
カリキュラム内容と日程
令和6年6月7日(金)
10:00~ | はじめに オリエンテーション/講師紹介 |
– |
10:05~10:20 | 研究開発人材からマネジメント人材へ 組織における「役割」の変化に伴い、従来求められていた「伝えるための論理性」と、 今後求められる、「理解を促す論理性」の差異をまず理解する。 |
講義 |
10:20~11:20 | 主張を展開する力 適切な主張・主観を表現することは、説明の論理性を阻害するものではない。では主観を入れたロジカルな説明とはどのようにすればよいか?帰納法と演繹法による三角ロジックの展開の仕方を学ぶ。 |
講義+演習 |
11:20~12:20 | 因果関係を明らかにするプロセス 因果関係とは?―「原因と結果」を中心とした因果関係から、共通認識を得るための、さまざまな因果関係が求められるようになる。因果関係、単純相関、独立などについて講義と演習を通して学ぶ。 |
講義+演習 |
13:20~14:20 | 分析から統合へ~情報を整理する力をつける 情報を整理する―それは「分析」一辺倒から一歩進み、総合的・統合的に「まとめる」ことまでを含むプロセスである。MECEや階層化の手法から情報整理を実践的に学び、「まとめる」ステップとその効果を実感する。 |
講義+演習 |
14:30~15:30 | 合理的な推論とその効果 知識の援用による推論、フェルミ推定などの手法から、推論の意味について理解する。合理的な推論は合理的な説明に有用であることを実感し、実践する力を養う。 |
講義+演習 |
15:40~17:10 | <総合演習1>学んだことを整理し、論理的に相手に伝える 「情報」「知識」を外部から収集し、増やしていくことに加え、相手とのやりとりから生まれるもの、自分の「気づき」「発見」を反すうしながら、経験とリアリティに富む知識を蓄積し、応用する能力が求められるようになる。グループ演習、レポート作成を通じて理解を深める。 |
演習 |
令和6年6月14日(金)
10:00~10:40 | <総合演習2>課題の添削 事前課題として持参した書類を、ペアを組んだ相手=「そこに書かれたことについてよくは知らない人」と相互に添削し合う。添削結果を受け、自分の能力開発課題について把握し、発表を行う。 |
演習 |
10:50~12:00 | 問題を解決する力のつけ方 定められた目標の達成に向けて、やるべき課題をこなすことから、問題の解決に向けて課題そのものを見出す能力が求められる。これは説明能力や読解力と密接に結びついている。論理的に問題を解決する力を、「原因の掘り下げ(Whツリー)」、「解決策の検討(Hoツリー)」の演習を通じて身につける。 |
講義+演習 |
13:00~13:40 | 目的に応じた説明① 説明の構成を変える 目的に応じて説明の組み立てを変えることはなぜ必要か?対象(受け手・読み手)が変われば説明の仕方も変わる。マネジメントの場面では「理解を得る」から、対象者の次の行動を誘発するための説明が求められる。「ねらい、目指すところ」に応じた説明の場合分けを「構成」の視点から検討する。 |
講義+演習 |
13:40~14:10 | 目的に応じた説明② 表現の仕方を変える 正確さ、厳密さを追求とすると、絶対的な表現が主になりがちだが、前日学んだ主張の展開を交え、比較・比喩を用いた表現は相手の理解を促す効果が高い。読んでもらうための表・グラフから、主張を伝える表・グラフの作成の仕方など、目的に応じて「表現」を変える力をつける。 |
講義+演習 |
14:10~14:50 | コミュニケーションを進める力をつける 「コミュニケーション能力を高めて」とは言われるけれど、なぜか「説明するより自分でやってしまった方が早い」に陥るのは拠って立つ前提がずれたまま進むコミュニケーションのせいかもしれない。前提を整理し、論点(イシュー)を明確化することから始める「相手の理解、行動を促す説明の力」を養う。 |
講義+演習 |
15:00~16:30 | <総合演習3>学んだことを整理し、 論理的に相手に伝える 「情報」「知識」を外部から収集し、増やしていくことに加え、相手とのやりとりから生まれるもの、自分の「気づき」「発見」を反すうしながら、経験とリアリティに富む知識を蓄積し、応用する能力が求められるようになる。グループ演習、レポート作成を通じて理解を深める。 |
演習(課題:演習とレポートの作成) |
16:40~17:10 | これからの能力開発課題 「情報」「知識」を外部から収集し、増やしていくことに加え、相手とのやりとりから生まれるもの、自分の「気づき」「発見」を反すうしながら、経験とリアリティに富む知識を蓄積し、応用する能力が求められるようになる。グループ演習、レポート作成を通じて理解を深める。 |
演習 |
<演習について>
- 個人で、または他の受講者の方とペアを組んで実施します。
- 受講者の方々が実際に上司の方などに説明を行った、もしくは今後説明をする予定の資料を題材として準備していただきます。
- 情報開示不可能の部分は、それぞれ削除や変更をして持参してください。
- この資料の内容は、初日の研修実施前のもので、簡単すぎずある程度説明が難しいものを選んでください。
<ご希望の方に添削指導をします>
- 演習用に準備していただいた文章は、添削指導もします。添削をご希望の方は、初日の講義終了後に講師に提出してください。
- 2日目の講義時間内に、添削した文章をいくつかみなさんの前で例示し、解説します。例示の可否は事前に確認の上、社名等は伏せて表示します。
もとの文章がどのように修正されたか、添削前後で変化を実感できるので、業務に戻られてからさらに役立つ資料になるはずです。
カリキュラム編成者からのメッセージ
「もうちょっと、『解るように』説明してくれない?」
上司や取引先、仕事の関係者から、こんなふうに言われた経験はありませんか?
求められて、一所懸命「わかりやすい」資料を、相応の時間をかけて作成し、かなりの意気込みで会議や発表の場に臨んだにもかかわらず、「うーん、なんだか解ったような、解らないような・・・」と周りの人に苦笑いされてしまう。専門用語の使い方も間違っていないし、客観的なデータも揃え、図やグラフを多用し、デザインも工夫した。それなのに、なぜ・・・?
本講座では、研究開発人材がとりわけ陥りがちな、解りにくい説明の仕方を「わかる説明」、「相手の理解に届く説明」へと近づけるために、「主張の展開」、「因果関係の明確化」、「分析から統合までの情報整理」、「合理的推論」の力をつけることを目指します。
そしてマネジメントに携わるようになると必ずや求められる「問題解決能力」、「目的・状況に応じた論理展開と適切な表現」、「コミュニケーションを前に進める能力」を高めます。
この4つの力は、話題のテクノロジー、生成AIを使いこなしていく上でも実は必要な、「文脈を理解し、要点をつかむ=読解力」と深くかかわっています。
書こうとしたことと、書いたものの間にはギャップがあります。
(わからない相手が悪い!)と心の中でシャッターを下げる前に、「なぜ自分のこの説明では、他の人に解ってもらえないのか?」改めて考え、その説明のクセを少し直してみませんか?
演習では、ご自身の日常業務に直接関わる資料を題材にします。「多くの客観的な資料を並べた説明」と、平易な「普通のことばによる説明」の違いを比較しながら、普通のことばでつづる説明が、どれくらい「解ってもらえる」ものになるか、本講座でぜひ実感して下さい。
~2023年度受講者の声を一部ご紹介~
- 自分が実際に作成した資料を的確に添削していただけたので、指導していただいたことを今後の業務にすぐに活かせる。
- まず明確な「主張」を持つことと、相手にアクションをとってもらうコミュニケーションが重要という点を意識して職場でも活用したい。
- とてもわかりやすい講義。
- 論拠を理解できるようにして、主張を伝え、次のアクションにつなげられるような書類を作ることの重要性がわかった。
- まさに「理系」の自分は、資料中の「理系の文章あるある」にだいたい引っ掛かり、耳が痛かったが、素直に聞けた。
●主催:地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)
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人材育成部 教育研修課 教育研修グループ
TEL:044-819-2033
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