微生物発電が導く未来への
サステイナブル・バイオテクノロジー
令和5年度は募集を終了いたしました。
■ 講義日程
令和5年10月13日(金) 11:00~16:40
■ 定員
15名
■ 受講料
30,000円(税込み) *パートナー企業割引あり
■ 対象者
● 新規事業・テーマの企画あるいは推進のご担当者
● 将来性のある事業分野として微生物利用の発電研究を学びたい方
● SDGsに関心のある企業のご担当者
● デベロッパー等の事業に微生物利用の発電を取り入れたい方
● 微生物利用の発電研究が将来有望な事業分野と認識する投資家、金融機関
■ 会場
かながわサイエンスパーク(KSP)内 201講義室 (川崎市高津区坂戸3-2-1)
JR南武線「武蔵溝ノ口」駅・東急田園都市線「溝の口」駅下車、シャトルバス 5 分
※感染症対策を実施の上で開催いたします。 感染症対策の詳細はこちら
■ 講師
東京薬科大学生命科学部 生命エネルギー工学研究室
渡邉一哉 教授
東京工業大学理学部卒業。同大大学院理工学研究科修士課程修了。金沢大学にて学位(理学博士)取得後、東燃株式会社、海洋バイオテクノロジー研究所(微生物利用領域長)、JST ERATO橋本光エネルギー変換システムプロジェクト(微生物グループリーダー)、東京大学先端科学技術研究センター(特任准教授)を経て、2011年5月から現職。
■ 講義日程
11:00~ 12:30 | 微生物のエネルギー代謝の基礎と応用 微生物は多様なエネルギー代謝機構を持っています。発酵や呼吸を中心とした代謝を学習し、理解することで、応用技術である「微生物発電」のメカニズムに関する理解を深めます。 |
13:30~15:00 | 微生物燃料電池の構造と研究開発の現状 発電する電気化学活性菌の代謝機構を用いれば、有機物を燃料とした燃料電池を作ることが出来ます。土壌に自然微生物群集を用いることで土壌から電気を抽出することも可能です。現在の研究開発を中心に微生物燃料電池の構造についてお伝えします。 |
15:10~16:40 | 微生物発電の実演と今後の展望 前の時間でお伝えした微生物燃料電池の構造を理解して頂く為に、発電の様子のデモを行います。また、今後の展望として実用化の課題や、微生物生態系のメタゲノム解析など、今後実用化へ必要な技術について紹介いたします。 |
■ 本講座の狙い
土壌や廃水から電気が!?そんな未来がすぐ間近に迫っているかも知れません。近年、SDGsが意識される中、脱炭素技術の開発は重要な課題となっています。新たなエネルギーとして、発電菌による微生物発電が注目を集めています。発電菌は、有機物を分解する際に発生する電子を酸素に渡すのではなく、細胞の膜を通して外に出して直接電極に流すことが出来ます。このような特性を活かすことで、田んぼや有機廃水から電気を得ることが可能となります。
今回、東京薬科大学渡邉教授にご登壇頂き、微生物のエネルギー代謝の基礎や応用、並びに微生物発電の原理や実用化への課題についてお話頂きます。講義中には、現在研究中の微生物燃料電池のデモンストレーションをしていただきます。新規事業のご担当の方や事業に微生物利用の発電を取り入れたい方など新たな脱炭素技術に興味のある方は、ぜひご参加ください。
■ 後援・協賛
(一社)日本生物物理学会、(公社)日本農芸化学会、日本微生物生態学会