人工細胞膜システムGの研究の成果が学術誌「Droplet」に掲載されました!
人工細胞膜システムグループ研究員らが執筆した論文が、Droplet誌に掲載されました。
- 掲載誌:Droplet(Volume 2, Number3,e73,23 June 2023)
- 論文:「Reproducible reformation of a bilayer lipid membrane using microair bubbles」
- バックカバーに採択されました。
- 著者: Izumi Hashimoto、Toshihisa Osaki、Hirotaka Sugiura、 Hisatoshi Mimura、Sho Takamori、Norihisa Miki 、Shoji Takeuchi
- 研究成果のポイント:
- 本論文では、微小バブルを用いた新規平面脂質二重膜の形成技術について報告した。脂質分散溶媒中の水滴上には脂質単分子膜が自己組織化するため、2つの水滴の接触界面では脂質二重膜が作られる。しかし、厚さ5ナノメートルの脂質二重膜構造は不安定であり、しばしば膜破壊を引き起こすことが課題である。本研究では、微小バブルを用いて融合した水滴を2つに分割し、分割した水滴を再び接触させることで脂質二重膜を再生する技術を開発した。論文内では、技術の核となる微小バブルの制御や、膜再生の再現性に関して報告している。
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